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カンガルー日和
2008-06-02
村上春樹という作家をご存知だろうか。という質問をすると今は、質問をした人がバカにされそうなそんな人物。
すごい人だ~とか知っているけど読んだことが全く無かった。というか、読もうとも思ってなかった。
この前友人宅に泊まりにいったとき――大学から家に帰るのが面倒になったとき、その友人の家にいつも泊まっている――ふと本棚を見ると村上春樹という人の作品が目に入った。それはもう7、8作品ほど。
最近の僕は実にアクティブであるので、面白いのかどうか友人に聞いてみるた。すると友人曰く、はまると抜け出せなくなるという。なんか麻薬みたいだな、とか思いつつも興味はあったのでお勧めの奴を借りて読んでみた。
これがその作品である。
カンガルー日和 (講談社文庫) (1986/10) 村上 春樹 商品詳細を見る |
感想を一言でいうならば、すごく退屈な話もあれば、すごく面白い作品もあった。
あ、言い忘れていたがこのカンガルー日和というのは、村上春樹が書いた短編をまとめたものである。だから、面白いと感じたものもありつまらないと感じたものもあるわけであるが、なかでも面白かったのが、サウスベイ・ストラットという作品だった。一言でいうとハードボイルドという奴に当てはまるのであろうか。探偵がある依頼を受けて、それを遂行している最中に色々あるお話。といってもすぐに終わってしまうのだけれど。今思えば、名前も容姿もわからないキャラクター達なのに想像しやすいってのはすごく変な感じである。しかも数ページしかないのに物語が完結していて面白いと思ってしまう。そういうのをうまいというのならば、やっぱり村上春樹という人はすごいんだろうか。
サウスベイ・ストラット
駄目になった王国
バート・バカラックはお好き?
4月のある晴れた朝に100%の女の子に出会うことについて
鏡
以上、順不同ではあるが、面白かった作品。正直、これだけ読めただけでも読む価値はあったかと思う。元から通学途中に気軽に読んでいたものなので、もし読む機会があったら気軽に読むと、少しは何か得られるものがあるかもしれない。とりあえず、僕は100%の女の子に出会ったらあの話を切り出そうと思っている。
しかし問題はこれからだ……面白いやつもあったが、数ページが苦痛のものもあったのだ。違う作品を読むにしてもまだ購入まではしないほうがいいかもしれない。