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願いが叶うまで2
2006-04-05
小説サイトに戻るぞ第二弾!見てない人は、第一弾からどうぞ。
だんだんと、主人公がどういう状況か明かされていきますので。
インテルという鳥の場合。
扉を開ける。
ようやくこの足で歩けるようになれた。
しかし、気は抜けない。また転んでしまうような事があってはいけない。
――皮肉だ。
人間を滅ぼすために、人間の力を借りる。
いつもの事だが、笑ってしまう。
正しく言えば、人間では無いのだが。媒体にしている事に変わりは無い。
「ひっ!? お、狼!?」
我等がもっとも忌むべき存在。人間だ。
――ま、せいぜい滅ぼすために使わせていただくとするか。
ゆっくりと人間に近づき、目の前で止まる。怯えた目が、私の心を高ぶらせてくれる。
これからの事を考えると、私の胸は狂喜ではちきれそうだ。
――さぁ、早く合図を。食事の合図を!
「始めてくれ」
我等が王の声だ。
いつもの通り、その合図に従い私は腕を振る。
私の肉親全てを殺した。
人間へと。
全てが終わり、私の意識は元の体へと戻る。
虚しい。
私の体のなんと、貧弱な事か。
先ほどの体は何だ、強靭な肉体、鋼鉄をも噛み砕く牙、また同様にして無慈悲な力を誇る爪。
あぁ、力が欲しい!
扉を開ける。
ようやくこの足で歩けるようになれた。
しかし、気は抜けない。また転んでしまうような事があってはいけない。
――皮肉だ。
人間を滅ぼすために、人間の力を借りる。
いつもの事だが、笑ってしまう。
正しく言えば、人間では無いのだが。媒体にしている事に変わりは無い。
「ひっ!? お、狼!?」
我等がもっとも忌むべき存在。人間だ。
――ま、せいぜい滅ぼすために使わせていただくとするか。
ゆっくりと人間に近づき、目の前で止まる。怯えた目が、私の心を高ぶらせてくれる。
これからの事を考えると、私の胸は狂喜ではちきれそうだ。
――さぁ、早く合図を。食事の合図を!
「始めてくれ」
我等が王の声だ。
いつもの通り、その合図に従い私は腕を振る。
私の肉親全てを殺した。
人間へと。
全てが終わり、私の意識は元の体へと戻る。
虚しい。
私の体のなんと、貧弱な事か。
先ほどの体は何だ、強靭な肉体、鋼鉄をも噛み砕く牙、また同様にして無慈悲な力を誇る爪。
あぁ、力が欲しい!