2ntブログ

スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

「暁」

 2006-02-10
ジャンル:現代×恋愛×貧富の差

文量:ワードでページ番号16と出ました。

内容:大金持ちの女の子と貧乏な男の子。
二人は恋人同士になるが、それを親が許すわけがなく。
突然の破局を言い渡される。
その時、男は…。
   

では、ごゆっくり。

「はぁ…はぁ…くそぉ…」

「ほらほら、頑張って。もうすぐ坂の上だよ」

僕は今、幼馴染を後ろに乗せて線路沿いの上り坂にいた。
錆び付いた中古の自転車が悲鳴を上げている。

「はぁ…重いよ…」

「そう言うことは女性に言わないの、マナーだよ…まったく」

そう言いながらも嬉しそうに僕のお腹に腕を回す。
彼女の声を聞くと、つい楽しくなってしまう。
だから僕も余計に憎まれ口を言ってしまうのだろう。

「君じゃない…いや、君も含めてだけど…荷物が…」

今や前カゴには高かそうな大きな鞄。
その後ろには安物の手提げの鞄を大事に抱えた彼女。
そして、この坂道。
考えるまでもなく、今の僕には無謀な挑戦だった。

―――もってくれよ、安物の自転車さん。

僕の思いに応えたかのように、
車輪は坂の上へとゆっくり進んでいく。
必死な僕を支える暖かい、確かな温もりを感じながら。

―――――「暁」―――――

終わりは突然だった。
たった一言、たった一文。
それだけで、僕らの関係は無かったことにされた。

「君には娘を任せられない」

正確に言うと、もっと色々なことを言われたような気もする。
でも、僕には何が何だか全くわからなくなっていた。

その宣告の前、僕は彼女に呼び出された。

「明日、転校する事になったの」

そう言った彼女は悲しそうに、
それでいて気遣うような仕草をしていた。
彼女は、離れ離れになっても手紙の交換をしようね。
と言ってくれた。

彼女は雰囲気が暗くなるのを恐れてか、
その日の帰り道は妙に明るかった。
いや、明るく振舞っていた。
出会った頃の話、出会ってからの話。
海へ行った話、山へ行った話。
僕は、彼女の話に適当に相槌を打った。
突きつけられた現実をどう対処すればいいのか、
そればかり考えていた。
時々鳴く、錆び付いた車輪が僕の悲しみを表現しているようだった。

「もう!ちゃんと人の話を聞いてる?!」

彼女は怒った。

「あぁ」

僕は応えた。

「だから、離れるっていっても一生会えないわけが無いんだから…そこまで落ち込むな!」

そう言って、彼女は手を精一杯振る。
彼女が怒った時に見せるその仕草。

―――それすらも見れなくなるのか。

僕はそう思ったが、口はしっかりと答えていた。

「わかってるよ、最後のプレゼントは何がいいか考えていたんだ」

そういうと、彼女は笑った。
満面の笑みだった。

しばらくすると、彼女の家についた。
相変わらず大きな家だ。
僕の家と比べるとそれこそ雲泥の差。
彼女の家は、この辺りの土地をまとめている地主の家だった。
いつもはここで別れるのだけど、彼女は振り帰りこう言った。

「あの…さ、うちによってかない?最後だし…」

もちろん僕はこう応えた。

「いいよ、僕。これからバイトなんだ。ごめん」

そういうと彼女は少し悲しみ、そしてすぐに明るく笑った。

「ううん、知ってたから。こっちこそ、ごめん。いつもの事だもんね…ただ」

言い難そうに彼女は苦笑を浮かべた。

「ただ…最後だから、ちょっとは期待してたんだけどな…。
まぁ、家族のためだもんね。仕方ない、バイト頑張ってね!」

彼女が玄関に入ろうと家の扉を開けた時、そこには大柄の男の人が立っていた。
彼女は、びっくりして何かを言いかけたがすぐに気を取り直して小さくこう言った。

「た、ただいま…お父さん」

すると、お父さんと言われた男は彼女を無視して、僕の方へと向かってきた。
僕の前に立った男は、僕を見下ろした。

「君が、娘の彼氏かね?」

いかにも厳格そうな人だった。
相手に有無を言わせない、そんな感じだ。

「はい…一応、そのつもりです」

彼女のお父さんを見るのは初めてだったが、
厳しい人というのは前々から聞いていた。
バイトの時間が迫ってきていたので、無難な返答で切り抜けようとしたのだ。
しかし、意外にも彼が切り裂いてくれた。

「君には娘は任せられない」

「お父さん!いきなり何を言ってるの?!」

言い放った彼の近くに、彼女が走ってくる。
顔は必死で、親の非礼を僕に詫びているようだ。

―――止めてくれ、それは前からうすうす気づいてた事なんだ。

「お前には、もう少し人を見る目があると思ったがな。なんだ、このボロい自転車は。それに、髪はろくな手入れをした跡も無い、服もそうだ。どれをとっても、お前と釣り合う所が見当たらないではないか」

彼は冷酷に言い放つ。
彼女は考え込んだ。
僕は…僕は自問自答した。

―――彼女にふさわしい存在…それは、僕ではない。それぐらい、わかってたさ。

「そう…そういうこと…やっぱり、変だと思ったのよ。こんな、こんないきなりの転校なんて!」

彼女の怒りはどんどん加速して行く。

―――だからって、僕は…僕はそんな言葉言いたくない!!

「ほう、だとどうする?家を飛び出すか?転校なんか嫌だと?別にかまわないが…お前も相当贅沢をしたはずだ。今更、変われるとは思わないがな」

もはや彼や彼女の顔を見ることはかなわなかった。
見たらこちらに選択の矛先がくるような気がして…怖かった。

「いいわよ…そこまで言うなら出て行くわよ…お金なんか、お金なんか要らない…私には彼さえいればそれでいいんだから!」

―――止めろ…止めてくれよ…頼むから…少しは僕の事を考えてくれ…
君を不自由なく暮らさせれるわけがないじゃないか!

だから、僕はこう言った。
言うしかなかった。

「…お別れだ。長い間本当にありがとう」

彼は嘲笑い、彼女は泣き。
僕は、半分笑って、半分泣いた。
僕と彼女へ。

―――仕方ない…仕方ない…それが彼女のためなんだ…

いつか、いつか来るだろうと思っていた。
いや、もしかしたらこないかもしれないと心では思っていた。
僕なんかが彼女の彼氏がつとまる筈が無いのに。

―――なんて自己中心なんだ…僕は…


今日はコンビニと居酒屋でのアルバイトだった。
今日が昨日になり、今日が明日になったその時、僕はまだ働いていた。

「兄ちゃん、暗いなぁ~今日は」

常連客が話し掛けてくる。
まだ飲み始めたばかりか、あまり酔っているようには見えない。
本来ならば、適当な相槌ではいけないのだけれど、そういう気分でもなかった。

「ええ…」

「何かあったのか?ははぁ…彼女と何かあったな?」

彼女…彼女…その言葉が僕の頭に響き渡る。

「何かあったか知らねぇけどよ、やっぱ後悔はいかんぞ?俺はなぁ…あんとき…」

―――後悔か…無いわけが無い…でも、僕になんか出来ることがない。

今ごろ彼女は、出発の準備を終えて家を出ようとしているだろう。
彼女が乗る電車は、始発。
今の時期、ちょうど太陽が昇る時間帯だ。

「そしたら、何ていったと思う?私の事を見捨てるの!!なんて、言いやがったのさ」

―――そう…僕は彼女を見捨てた…でも、それは…

「仕方が無いわけない!そうやって、あいつは…」

―――どこが、仕方が無いわけ無いんだ。
だったら、教えてくれよ?
どうやったらいい?どうやったら、彼女の彼氏でいられる?

「…だからよぉ、俺は言ってやったのさ、後10年もしたらお前がびっくりするような大人になってやる!!ってな」

「…10年後…」

「おうよっ!10年もしたら俺は今よりも遥かに大きな男になってやるって言ってやったよ」

―――10年後…そうか、それだ!!10年後だ!

別に今、結果を出さなくてもいいんだ。
彼女も言ってた様に一生の別れにする必要なんてない。
僕が、将来…今は無理でも、将来なら!

―――そうと決まれば、早速行動しないと!!

僕は、すぐに居酒屋を出た。
説明すると、居酒屋の店主は快く引き受けてくれた。
元から人の良い感じの人だったけど、このときは餞別までくれた。
暗い僕にはちょうどいい、僕は一気に飲み干して、家に帰った。

家に帰ると、もうみんな寝ている時間だったから、なるべく音を立てないようにした。
自分の机の引き出しを開け、誕生日プレゼント用に買っておいた手提げ鞄を取り出す。

―――これを自分の代わりに…ベタ過ぎるかな?

僕は笑った。
しかし、悪い気分では無かった。
むしろ心地よい気すらした。
もっと笑っていたかったけど、時間は許してくれない。
時刻を見ると、5時を回るところだ。
今の時期、日の出まで、後30分ほどだ。

―――急がないと…間に合わないなんて、間抜けな事はしたくない!

僕は、錆び付いた自転車に乗り、彼女の家へと猛スピードで向かった。
車輪の悲鳴を上げる音が、街中を響き渡った。

―――貧乏の象徴みたいで嫌だった、この音すら…何だか心地よく聞こえる…

そろそろ酔いも回ってきたのか、希望を見出したからか。
悲鳴が歓喜に変わり、僕は街中を駆け抜ける。

彼女の大きな家が見えた。
彼女は今にも駅に向かうであろう車に乗りかかろうとしていた。

―――待ってくれ…行くな…行かないでくれ!

僕は声にならない叫びをあげた。
ただでさえ全速力でこいできたというのに、これ以上肺を使う余裕が無かった。

彼女は車に乗った。
車が僕を嘲笑うかのように、ライトが点滅し進んでいく。

―――待て!待てよ!!これで別れにはしたくないんだ!!

すると急に自転車が不安定になった。

―――こんな時に、パンクかよ?!おい!!

とっさに僕はブレーキをかけた。
かけてから、すぐにしまったと思った。
しかし、その思いさえも音にはかき消された。
彼女の失う事への悲しみを一心に受けた車輪の悲鳴が、辺り一面、今までで一番大きな音を響かせたから。

前を行く車が不安定に止まった。
見ると後部座席の左側から彼女の腕が見えた。
どうやら彼女が飛び降りようとしたみたいだ。

―――ほんと…無茶な子だよ。

僕は嫌味を言いながらも、ほっとした。
必死になって、もう動くことが出来ない肺を奮いださせた。
彼女との距離がだんだん短くなっていく。
顔が見える距離までどんどん近くなっていき、そして彼女は満面の笑みを見せた。
目は赤く、腫れていたけれど。
僕はそんなこと気にしない。
僕も負けじと満面の笑みを見せた。
息は荒く、目は涙で滲んでいたけれど。
彼女もそんなことは気にしていないようだった。

「来てくれたんだね…」

彼女はそう言った。

「あぁ、プレゼントを上げるって言ったじゃないか」

僕は、鞄を見せながら応えた。

彼女はもう一度笑った。

僕ももう一度笑った。

「やはり…お前か」

彼が現れた。
彼女にあんな事を言わせた、ひどい奴だ。
だが、突き詰めて言えば、それは彼が悪いわけではなく、僕が悪い。
それを分かった以上、僕が言うべき台詞は決まっている。

「僕は…僕は、確かに貧乏でみすぼらしくてどうしようも無い男です」

彼と彼女は戸惑った。
しかし彼の戸惑いはすぐに笑いに変えられた。

「何を言い出すかと思えば…今更、そんな事言ってどうする?娘と別れることを決めたのは、他でもない、お前だぞ」

「確かに今の僕は、あなたが言う通り彼女にふさわしくない男です。でも、でもそれは!あくまで、今の僕です!」

彼女は、自分の告白を受け入れてくれている。
反面、彼はどう対処すべきか戸惑いの顔に戻っていた。

「あなたに僕の未来がわかりますか?」

僕は、彼の眼を見た。
彼も、僕の眼を見た。
彼は、何かいいかけたが、それを口の中で消化したようだ。
それを見た僕は続ける。

「わかりませんよね?ですから、将来僕は必ずあなたに認められるような男になって彼女の前に行きます」

彼女は泣いていた。

―――変だな…彼女を泣かせまいと言った言葉だったのに…

彼はふと思い出したそぶりを見せた。

「私はお前の顔の事は、何も言ってなかったな?」

僕は一通りの罵声を思い出しながら、応えた。

「…はい、何も」

彼は満足したような顔になった。

「そうか、良い顔しているぞ。お前」

僕も自然と満足したような顔になった。

「なら!?」

「あぁ、楽しみにしている。その時まで、娘の件は保留だな」

彼は悠々と娘を置いて行ってしまった。

彼女が駆け寄ってくる。
僕は両手を広げて彼女を受け入れた。

この時間が永遠に続けばいいと思った。
しかし、それも叶わない。
なぜならば、もうすぐ日の出が始まるからだ。
うっすらと地平線の向こうが光を帯びている。

「行こうか?」

僕は、泣き笑いながら言った。

「うん!」

彼女も、泣き笑いながら応えた。


「はぁ…はぁ…くそぉ…」

「ほらほら、頑張って。もうすぐ坂の上だよ」

僕は今、幼馴染を後ろに乗せて線路沿いの上り坂にいた。
錆び付いた中古の自転車が悲鳴を上げている。

「はぁ…重いよ…」

「そう言うことは女性に言わないの、マナーだよ…まったく」

そう言いながらも嬉しそうに僕のお腹に腕を回す。
彼女の声を聞くと、つい楽しくなってしまう。
だから僕も余計に憎まれ口を言ってしまうのだろう。

「君じゃない…いや、君も含めてだけど…荷物が…」

今や前カゴには高かそうな大きな鞄。
後ろには安物の手提げの鞄を大事に抱えた彼女。
そして、この坂道。
考えるまでもなく、今の僕には無謀な挑戦だった。

―――もってくれよ、安物の自転車さん。

僕の思いに応えたかのように、
車輪は坂の上へとゆっくり進んでいく。
必死な僕を支える暖かい、確かな温もりを感じながら。

「もうちょっと、あと少しだよ」

楽しそうに彼女が言う。
そう言った彼女の声が、街中へと消えていく。

「なんか今、世界中で二人しかいないみたいだな」

時刻は早朝、街はいまだ寝静まっている。
線路沿いの上り坂を必死で上る男と、その彼女。
この広い世界で、二人しかいない存在。

―――あ、こいつがいたか。

僕は、今日ほどこの自転車に感謝をしたことは無かった。
今はまた、悲鳴が歓喜へと変わっている。
それはもう、錆び付いた中古の自転車ではなく。
祈願を共にした相棒だった。

―――相棒。これからも、よろしくな。

上りきった坂の上で見たものは、あまりに綺麗な朝焼けだった。
僕達は言葉を失くした。
だけど、なぜだかわかった。
後ろにいる君が、太陽に向かって笑っていることを。

―――僕の顔は…見せられないな…

別れ際に泣き顔を見せるのは良くない。
無理やり笑ってやった。
彼女には気づかれていることを知りながら。

「何か、私達を祝福してくれてるみたいだよね…」

彼女は言った。

「…そうだね」

僕は泣きながら言った。

「もう…何で急に泣き出すかな?さっきの格好良い姿はどこいった?私の彼氏さん」

彼女はまた笑った。

「君は強いな…ほんと」

彼女は首を振った。

「そんな…そんなことないよ…」

彼女は僕の背中によりかかった。

「来てくれたとき…ほんとにうれしかった…もう会えないと…」

彼女は…泣き出した。

「会いに行きたかったけど…また、別れの言葉を聞きたくなかったから…」

「…うん」

「怖かったんだよ…?あんなこと言うの…初めてだったから…」

「…そうだね」

―――大丈夫…僕はもう、この想いを抑える事なんて出来ない。
彼女を愛しいと想う気持を…。

「誓う…僕は、この太陽に誓う。絶対、君のお父さんに認めてもらえるような男になるから」

彼女は泣きながら頷いた。

「その時まで…待っていて…くれる?」

彼女はもう一度頷いた。

―――もう、時間か…

「そろそろ、

「もうちょっと!あと、もう少しだけ!」

僕が言いかけた台詞を彼女が遮った。

「…うん」


僕は駅のホームに出るために、切符を買った。

―――切符というより、入場券みたいだな。

もちろん一番安い奴だ。
僕は、これを大切にもっておくつもりだ。
記念として、日付を打ち込んであるのが欲しかった。
僕は、それを大事にポケットの中に入れた。

いつの日か、これとは対照的な一番高い入場券を買うことを夢見て。
いや、夢に誓って。

改札を通るとき、彼女の大きな鞄が引っ掛かった。

―――そうか、お前も引き止めてくれるか。

彼女は黙って、頷いて。
僕は、頑なに引っ掛かる鞄の紐を外した。

「さようならとは、僕は言わない」

響くベルが最後を告げた。
彼女を遠方へと追いやるドアが開く。
それは、僕に対しては決して開くことのない、彼女のためだけのドア。

何万歩よりも距離のある一歩を踏み出し、彼女は振り返りこう言った

「約束だよ!絶対…絶対、迎えに来てね!」

「あぁ、もちろん。君の期待を裏切った事が一度でもあるかい?」

扉が閉まった。

僕は笑って応えた。

でも、彼女は笑ってはいなかった。

彼女は泣いていた。

線路沿いの下り坂を僕は、相棒と共に風よりも早く飛ばした。

―――別れ際に涙はダメだってのに!!

君に追いつけと、相棒も頑張って声を上げるけれど。
ゆっくりと離されていく。

―――笑ってもらわないと…そんなんじゃ、僕まで泣けてくる…

僕はまた、急ブレーキをかけた。
今度は、彼女の失う事への悲しみを一心に受けた車輪の悲鳴ではなく。
彼女をまた笑わせるために、喜びを一心に受けた車輪の歓喜を聞かせるために。

「約束だ!!僕は…僕は必ず!絶対に、会いに行くから!!」

僕と相棒の声は高らかに電車に吸い込まれていく。
電車は僕をどんどん離して行き、どんどん小さくなる。
僕は、見えなくなってからもずっと、彼女に大きく手を振っていた。

街は起き始め、賑わいだしてきたけれど。

「僕の世界には…僕と君と相棒だけだ」

微かな温もりを背中に抱き、僕は颯爽と家路に着いた。

夢を夢で終わらせないためにも。

彼女の期待に応えるためにも。

僕は今日も相棒と行く。


―――――「暁」END―――――

「あとがき」

「暁」無事お送りできました。

いかがでしたでしょうか?
男の玉の輿がどれほど大変かわかっていただけたでしょうか?(笑)
まぁ、HAPPYEND的な終わり方をしていますが。
再会をまたの百之題でやると思います。
その時は…もっと、ハッピーです。ええ。(笑)

ただ、短編で恋愛ものは結構しんどい事がわかりました。
一度、これとは違った「暁」を書いていたのですが、
それはあまりにも長くなりそうだったので、没になりました。

というわけで、
考察壱:短編で恋愛ものをする場合は、
最初から関係が成立している方がやりやすい。

これから、こういうのがたびたび出てきますが、
気にせずに飛ばしてやってください。
百之題を書ききったら、小説の書き方がうまくなってるように…
願掛けと、その理由付けみたいなものです。

あと気づいた方もいると思いますが、
このお話はBUMPの曲をイメージしました。
(ほとんどパクリですが)
これからも、そういう百之題はあると思います。

そういえば、このお話人の名前が全く出てきませんよね?
最初は、とりあえず後でいいか、なんて思ってたらいつのまにか…名前を呼ばせた方がいい会話もあったんで、ちょっと失敗かもです。
でもまぁ、結果的になんとかなったので、これもアリか。

では、長い文読んでくださって有難うございました。

考察弐:名前を必ず入れないといけないわけではない。

考察参:一行=28文字。
コメント
 はじめまして。
 とても綺麗な物語ですね。
 恋愛物ばかり書いてる駄文書きの私は、この作品がとても好きです。
 とくに、登場人物と結末部分には魅かれるものがあります。
 しかし、短編故の急展開とか葛藤や苦しみの少なさが残念です。
 それがあって、苦難の果てにハッピーエンドなら、感動で涙していたかもしれません。
 少なくとも、ぐっ、と胸に響いたと思います。
 短編作成について、この辺は悩んだと思うのでいらぬお節介でしたね。
 難しいですが、がんばってください。
 時間があり、規定がないなら、気に入っているものは長編にするのも一つの手です。
 では、さようなら。
【2006/02/12 19:32】 | 歩喜和家 #N237pGbA | [edit]
き、綺麗だなんて…
もったいない褒め言葉有難うございます。
私にとって初めての感想でしたので、そういうことを言ってもらえてほっとしました。

いえいえ、お節介だなんてそんな…
そうですね、確かに短編ではやはりそういう部分が弱いですね。
百之題は出来るだけ、スラっと読めて、ちょっといい気分になっていただけたらなって思っていますから、どうしても、長くは出来ない…

というより、区切りが分からないんですよ。
後書きにも書きましたが、前の「暁」は長くなりすぎそうだったので、百之題にふさわしくないかと…

ですから、精進に精進をかさね…
いつか、笑いありの涙ありの、そんな長編を書けたらな、と思います。

貴重なご意見とご感想、有難うございました。
【2006/02/12 20:42】 | 千秋 #i71gHzAs | [edit]
ども、翔牙です。今回は暁をよんだ感想を書きます。

BUMPキター!!! っと見た瞬間思いましたw
車輪の唄ですか……。いいですね。なんというか、歌のイメージを崩さずに、いい具合にアレンジできてると思いました。うん、いいですな。
BUMPは物語調の歌がほとんど(ってか全部か?)ですから、小説書くときは参考にしやすいというか、題材にしやすいですよね。……俺もなんかBUMPで書こうかな?

次の作品も期待してますね。ではw
【2006/02/17 20:30】 | 翔牙 #NkOZRVVI | [edit]
お久しぶりです^^

分かる人には、一発で分かる仕様ですからね。(笑)
初めて書くときには、何でもいいから好きな物を題材にすると書きやすいとかで。
下にあるモノ書き様でも言ってました。

まぁ、知ったのは書いた後なんですけどね。(笑

お褒め頂いて感謝感激雨嵐ですw
本当の車輪の唄もハッピーなんでしょうか……ハッピーだといいな~と思い、書いてみましたんですけど……。

そうですね。物語でない方を探す方が難しいかも(笑)
そうですねぇ……「音楽」でリリィとかやってみたいですね。
メロディーフラッグは、「メロディー」が下の方にありますから。
てか、何で同じのがあるんだ?とか思ったのは秘密ですw

とりあえず、「椅子」は完全オリジナルで現在進行中です。

では、またのお越しを~。

【2006/02/18 15:11】 | 千秋 #MJIT/aOk | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://thousandwishbone.blog.2nt.com/tb.php/4-16afa01e
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
プロフィール

千秋万歳

Author:千秋万歳

お品書き
最近の記事+コメント

最近のトラックバック
リンク
お便り

あなたのお名前:
あなたのメールアドレス:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム